食事は自分へのおもてなし

§ 食・健康 §

情報を上手に活用するコツ

健康意識が高まり、食に関する健康情報を見聞きしない日は無いほど世の中には情報が溢れています。そのほとんどが「これを食べたら体にいい」「これを食べたらお肌にいい」など “これを食べたらこういう効果が期待できますよ” という伝え方です。
情報自体は間違ってはいませんが、気を付けたいのは私達の受け取り方です。情報を目にした時は“これは良さそう!” “こんな効果が期待できるなら積極的に食べよう” など前向きな気持ちだと思います。しかし、しばらく続けていくと「これを食べなきゃ健康になれない」「これを食べなきゃお肌がキレイにならない」と食べることが義務のような感覚になり強迫観念にかられた事はありませんか?

その様な状態になった時は大抵自分が望んでいる効果が得られていない時です。その時点で止めればよいのですが「これを食べている(飲んでいる)からこの程度で済んでいるんだ」と根拠のない理由を自分で作り、止めるに止められないという負のループに陥ってしまう事も。その裏側には『せっかく体に良いと思って始めたのだから』という心理が働いていることが多い様に感じます。

ではこの負のループを抜け出すにはどうするか? 実はとても簡単!考え方(視点)を真逆にするだけで解決です。

 

考え方を真逆にするとは?

「これ」を食べたら健康(げんき)になる → 健康(げんき)になるために適してるのは何かな?
「これ」を食べたらお肌がキレイになる → お肌がキレイになるために適してるのは何かな?

ちょっとしたニュアンスの違いですが、「これを食べたら」は例えば「ヨーグルトを食べたら」とか「納豆を食べたら」とか限定された物を指します。一方「~のために適してるのは」はその時の体調や状況によって変わりますし特定の物を指してるわけではありません。つまり何かを限定するわけではないので、選択肢も視野もグッと広がります。
そうすると「これを食べているのに効果がない」と落ち込んだり「これを食べているからこの程度で済んでいるんだ」と変に自分を納得させストレスを感じる必要もなくなります。残念ですが実は3ヶ月続けても変化が感じられなかったらあなたが期待している効果は得られないという事。だからと言って食べない方がいいとか、食べても意味がないわけではなく単純に「美味しいから食べる」「食べたいから食べる」でいいのです。
私がごはんと具沢山のお味噌汁を軸にした「一汁一菜&しっかりごはん」という食事スタイルをお勧めしているのも、“これを食べないと元気になれない”という事ではなく、元気で疲れにくいカラダを保つ為に日本人には「ごはんと具沢山のお味噌汁」の組み合わせが最適だから。この「日本人の体質に合っている」というのも非常に大切なことです。

健康の為の食事の前にもっと大切なこと

私達のカラダはいついかなる時も栄養の消化吸収をオートメーションでやってくれています。どんなに暴飲暴食をしても何とか消化しようと休むことなく働き続けてくれているのです。だからこそ負担をかけない食べ方を心がけたいもの。みなさんは身体に優しい食べ方してますか?

カラダの声を代弁すると

~早食い~
「そんなに次々詰め込まないで~!!消化が追い付かないよぉ~!」

~ながら食い~
「何食べてるのかよく分からない・・・。どうやって消化すればいいんだろう、困ったぞ」

カラダは言葉で伝えられないから胃腸の調子で教えてくれます。胃もたれ、胸やけなどで胃腸がお疲れだな・・・と思ったら “しっかりよく噛んで味わいながら食べてるか” を振り返ってみましょう。

噛んで味わいながら食べることには本当にたくさんの効用があるのです。まだ読んでいない方は「知らないと損をする噛むことのメリット」をぜひ読んでくださいませ。

 

食べる事を大切にする=自分を大切にする

つまり食事に丁寧に向き合うのは「自分への おもてなし」なのです。私はこの「おもてなしの意識があるかないか」が健康や元気に繋がるかそうでないかのカギを握っている気がするのです。実際にゆっくり食べる時間が取れなくても、食事も大切な時間という気持ちを持つだけでカラダにもそれは伝わります。あなたが食事を大切にすればカラダも今以上にあなたが健康で元気に過ごせるようにサポートしてくれることでしょう。

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