「健康」と「元気」は似て非なるもの
日常で「健康」と「元気」という言葉を意識的に区別して使っている人は少ないのではないでしょうか。しかし正確には「健康」と「元気」は意味合いが違います。
★健康・・・健康診断などで医師による数値での診断。主に病気であるかないかを基準にしている
★元気・・・数値ではなく「今日は体が軽い」「肌のツヤがいい」など感覚的なもの
★元気・・・数値ではなく「今日は体が軽い」「肌のツヤがいい」など感覚的なもの
数値は専門機関で検査をしてもらわないと分かりませんが、感覚的なものは日々の生活ですぐに感じる事ができます。つまり、健康かどうかは自分では分かりませんが元気は自分しか分からないのです。
そこで起こる「健康≠元気」という矛盾。具体的にいうと健康診断では特に異常はなく病気ではないけれども「疲れが取れない」「やる気が沸かない」「だるい」などいわゆる不定愁訴を抱えている状態のこと。現代はこの様に健康上の問題はないのに元気がない人が非常に増えています。そしてそれは大人だけでなくこどもにまで広がっています。
健康より元気であること
健康管理というと響きはいいですがエミールがお勧めするのは「健康よりも元気」に意識を向けることです。理由は健康度を示す数値による改善は日常生活の中で実感することが難しいですが、「前より疲れにくくなった」などの感覚的な変化は日常生活で実感しやすいから。
調子の良さを実感できると心と体が元気になり気持ちが前向きになります。気持ちが前向きになるといろいろな事に挑戦できたり、行きたい所へ積極的に行かれたり楽しい事が増えます。すると自然と生活に充足感が生まれ日常の質が向上します。表情もイキイキとしてきて周の人からも「元気」「健康的」という印象を持たれるでしょう。この“印象を持たれる”というのが大事なポイント!
目の前の人が肌ツヤや姿勢がよくエネルギッシュに見えたら元気で素敵だなと思いますよね。素敵だなぁと思いながらこの人は健康的な数値なんだろうか・・・と考える人はおそらくいないと思います。
イメージとして健康の先に元気があるように感じますが、実は元気の先に健康があるのです。全ては元気であることからスタート!元気は「元」の「気」と書きます。東洋医学の考えでは「気」が大きな意味を持ち、滞ることなく全身を巡っていると健康であるという考え方があります。ということは「元気」はあなたの本来持っている気が活性化している状態と捉える事ができるのではないでしょうか。
元気と食のかかわり
病気ではないけど元気でない大人やこどもが多い現代。全てではないですが「食事」に起因している部分が非常に大きいのです。それは年齢関係なく言えること。年齢を重ねると「もうこの歳だから」と言ってしまいがちですが、普段の食事を少し見直す事で元気になることは可能なのです。実際に食生活を見直して劇的に元気になった60代以上の方もいらっしゃいます。もちろん自然の摂理として年齢と共にさまざまな機能が低下してくるのは当然ですが、だからといってちょっとした不調の原因が全て年齢とは限りません。
人のカラダは60兆個の細胞からできていると言われています(数には諸説あり)。細胞の材料は食べ物。つまりカラダはあなたが食べた物で出来ているのです。英語でも「You are what you eat」ということわざがあるほど。まさに『健康は食にあり!』。という事は今抱えている不定愁訴はあなたの食生活が元かもしれません。
ま と め
人は見えないものや分からないものに対して不安を持ちやすい傾向があります。数値での改善は生活の中で実感する事は難しいので、日常では「健康」に目を向けるよりも「元気」を意識する方が大切です。そしてもう一つは食事。いま不定愁訴を感じている方はできる範囲で主食・主菜・副菜のバランスが取れるエミールお勧めの食事「一汁一菜&しっかりごはん」をやってみて下さい。細胞が新しくなっていくごとに体も少しずつ元気になっていき、あなたの魅力も自然と増していくことでしょう。